犬種標準が認めている色の範囲
FCI(国際畜犬連盟)と英国ケネルクラブの犬種標準は、被毛色を「ゴールドまたはクリームのあらゆる濃淡。赤やマホガニーは不可」と定めています。胸の少量の白毛だけが許容されます。FCI 第111番
つまり、クリーム色は特別な色でも例外でもなく、昔からこの犬種の色の範囲の一部です。同じ一腹の中に、明るいクリームの子と濃いゴールドの子が生まれることもあります。GRCA
- 認められる色:ゴールドからクリームまでのあらゆる濃淡
- 認められない色:赤、マホガニー
- 白毛:胸の少量のみ許容

「白いゴールデン」「ホワイトゴールデン」と呼ばれる犬
検索でよく使われる「白いゴールデンレトリバー」「ホワイトゴールデン」「クリームゴールデン」は、犬種名ではありません。明るいクリーム色の被毛をもつゴールデンレトリーバーを指す呼び方です。
世界の主要な犬種団体では、ゴールデンレトリーバーは一つの犬種として扱われています。「イングリッシュ・クリーム」「ホワイト」といった名前で別の犬種のように紹介されることがありますが、そのような犬種は存在しません。GRCA
色は、系統の証ではありません
英国で発展した系統の犬には明るい色の個体が多く見られます。ただし、それは「白っぽければ英国系」という意味ではありません。英国系の犬にもゴールドの個体はいますし、他の系統にもクリームの個体はいます。
系統を知るときは、被毛の色だけでなく、親犬や血統、実際の体格や顔立ち、動きなどもあわせて見ることが大切です。英国・FCIの標準は被毛色を「ゴールドからクリームまで」とし、米国の標準では極端に淡い色や濃い色は望ましくないとされています。地域ごとに参照される犬種標準や、長年の繁殖の積み重ねによって、見た目に傾向の違いがみられることがあります。AKC標準(GRCA掲載)
被毛の濃淡だけで、健康や価値は決まりません
「明るい色の犬のほうが健康である」「希少で価値が高い」といった説明は誤りです。GRCAは、そのような主張を「明らかに正しくない」と明記し、色だけを基準にした繁殖は遺伝的な幅を狭めるため勧められないとしています。GRCA
被毛の色を好みの一つとして考えることはできますが、色だけを理由に健康や性格を判断することはできません。
VILLAが大切にしているのは、被毛の色だけで犬を選んでいただくことではありません。親犬の姿や体格、子犬が育つ環境、実際に動く様子などもご覧いただき、ご家族に合うかどうかを考えていただくことです。見学では親犬の被毛の色や質感をご覧いただけます。子犬をご案内できる時期には、その様子もご覧いただけます。
成長で色は変わりますか
子犬の色は成長とともに変わることがあります。米国の犬種標準にも「成熟とともに色が深まる見込みのある明るい子犬には、ある程度の余地を認める」という趣旨の記述があります。耳の色が成犬時の色の目安になると言われることがありますが、これは経験則であり、標準に定めがあるものではありません。AKC標準(GRCA掲載)
成犬時の毛色をイメージするうえで、親犬の毛色は参考になります。
被毛の手入れ
犬種標準では、被毛は平滑またはウェーブがあり、豊かな飾り毛と、密で水をはじく下毛をもつとされています。被毛の色にかかわらず、定期的なブラッシングなど日常のお手入れが必要です。The Kennel Club
出典
- FCI-Standard N° 111 Golden Retriever(28.10.2009)— Colour: Any shade of gold or cream, neither red nor mahogany.
- The Kennel Club — Retriever (Golden) breed standard/Breeds A to Z
- Golden Retriever Club of America — English Cream Golden Retrievers
- Golden Retriever Club of America — AKC Breed Standard(Color)